隣のキケンな王子様!

*抜け出せない迷路



----------☆



次の日から2日間、あたしは大学を休んだ。


さすがに、疲れていた。


カラダも、ココロも。



腕に残るあざを見るたびに、恐怖がよみがえってきて。


今さらだけど、無理やりされたキスに吐き気が込み上げる。



うずくまるトイレの中で、あたしは幾度となく涙を流した。


辛さとか、切なさとか、悲しさとか、むなしさとか、


いろんな想いが複雑にからんで、立ち上がるのも、やっとだった。



日中も夜も眠れなくて、肌も体調もボロボロだった。



< 307 / 458 >

この作品をシェア

pagetop