私に恋する可能性
3話 保健室


翌日


「おめで、と…う、ひなた」


信じられないと言ったように顔を横にゆっくり振りながらあいたままの口


「ありがとうみっちゃん!」


「え、ごめん、素直になんで?」


「んーよくわからない」


本当によくわからない


多岐くんのスイッチは全くもって理解不能である


「そうなの…え、え、なんか送った?」


みっちゃんがわくわくしながら言った


「送ってない」


「ええ!?なんで送んないの?」



送れないよぉ!


だってだって多岐君だよ!?


何か送ろうとしてメール開いた時に多岐くんの名前があるの見たらもうその時点でキャパオーバー!


「あー…なるほど」


「何を送るか悩むんで多分一文字打つのに三日はかかる」


「それは末期だよひなた」


でもせっかく連絡先手に入れたんだから何かしないとね…頑張らなきゃね!



明日からまた頑張ってって言ってたし!


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