この恋シークレット   ~アイドルと運命の出逢いをしました~
「葵、凄いね!」と何故か感心する真子。

「たまたま、人助けをしただけなのに、こんな大事に巻き込まれて困るよ~」

「確かに。ネットでは、助けた女性捜しになってるもんね。あっ、テレビのニュース見ようか」と真子がテレビを付けた。

そこに、ちょうど蒼の囲み取材の様子が映し出されていたのだ。

内容は、葵の事を知らないことになっている。

葵は、今日初めてホッとして肩の力が抜ける気がした。

「良かった~」思わず出たひと言だった。

「葵はこのまま終わりでいいの?折角、蒼とお近づきになれるチャンスなのに…。」

普通の女性なら当たり前に思うこと。
でも、葵に取っては違う。

「心底ホッとしてる。本当に関わりたくないもん」

「そっか。じゃあ、今日一日悩んでた悩みは晴れた感じ?」

「うん!」やっと、安心できたのだ。

この時の葵は、事故の事は完全に終了したと思っていた。




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