十二怪談
其の四
ある夜の事、まったり寝ていたあなたは、どこからか聞こえてくる歌で目を覚まします。
「ぺったんぺたらこぺったんこ~」
目を擦ろうとすると腕が何かに固定されている様で思うように動けません。
すると、また歌が聞こえてきます。
「ぺったんぺたらこぺったんこ~隙をつついてぺったんこ~」
寝ぼけまなこで腕を見ると何か白いもので腕が固定され、その上に三匹程の兎が乗っていました。
一匹の兎は臼を持ち、さらに別の兎は杵を持っていました。
そして、兎達は腕を臼の上に置くと、またあの歌を口ずさみながら腕をきねでついてきます。
不思議な事に痛みや、感触すらも無く、それどころか腕の感触が段々無くなっていくのです。
よくみると、つかれるたびに腕がどんどん白っぽくなり、形もぐにゃぐにゃと変わっていくのが見てとれました。
そして、しばらくつかれた腕は、まるで餅のようになり、それを兎が持つと部屋の真ん中の方に投げました。
すると無数の赤い光が、ぶわっと餅の方に集まり、一瞬にして、餅が消え失せました。
それと同時に意識を失い、気がつくと体は全て無く、頭だけの状態になって尚、生きているという状況でした。
そして、「ほ~ら子兎、デザートさ」という声とともに、あなたの頭は宙を泳ぎました。ある夜の事、まったり寝ていたあなたは、どこからか聞こえてくる歌で目を覚まします。
「ぺったんぺたらこぺったんこ~」
目を擦ろうとすると腕が何かに固定されている様で思うように動けません。
すると、また歌が聞こえてきます。
「ぺったんぺたらこぺったんこ~隙をつついてぺったんこ~」
寝ぼけまなこで腕を見ると何か白いもので腕が固定され、その上に三匹程の兎が乗っていました。
一匹の兎は臼を持ち、さらに別の兎は杵を持っていました。
そして、兎達は腕を臼の上に置くと、またあの歌を口ずさみながら腕をきねでついてきます。
不思議な事に痛みや、感触すらも無く、それどころか腕の感触が段々無くなっていくのです。
よくみると、つかれるたびに腕がどんどん白っぽくなり、形もぐにゃぐにゃと変わっていくのが見てとれました。
そして、しばらくつかれた腕は、まるで餅のようになり、それを兎が持つと部屋の真ん中の方に投げました。
すると無数の赤い光が、ぶわっと餅の方に集まり、一瞬にして、餅が消え失せました。
それと同時に意識を失い、気がつくと体は全て無く、頭だけの状態になって尚、生きているという状況でした。
そして、「ほ~ら子兎、デザートさ」という声とともに、あなたの頭は宙を泳ぎました。
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