見返り恋は、ぶっ飛ばす!
見返り恋。

私には、大学から5年付き合っていて同じ会社の彼が居た。
社会に出てからお互いに忙しくすれ違う時もあったが
それでも大丈夫だと信じていた。

そして今日私の誕生日。
久しぶりに食事して大切な話があると言われた。
えっ?もしかしてプロポーズ!?

お互いに25歳になるし
将来を考えて結婚の話が出てもおかしくない。
いよいよ……私も人妻に。
そう期待を膨らませながら待ち合わせ場所である素敵な
レストランに向かった。が、しかし。

「ごめん……別れよう」

「はぁっ?」

えっ?空耳?聞き間違い?
今、別れようと聞こえましたけど?

彼……悠哉の顔を見る。
真剣に話している割には、目を合わせようとしない。
何で……目を合わせないの?
すると私の顔をチラッと見た。

「実は、他に好き人が出来た。同じ部署の後輩だけど
俺、その子とも付き合っていて。結婚したいんだ」

は、はぁっー!?会社の後輩?
しかもその子とも付き合っているって浮気?
浮気ですか?

えっ?ちょっと待て。じゃあ今まで
あんた二股をかけていたの?
仕事で忙しいって言ってたじゃん?あれは、何だったのよ?

「ねぇちょっと待って。悠哉……正気?
いくら忙しくてなかなか会えなかったからって
別の女の子と付き合ったりする?しかも同じ部署って
私達は、5年も使っていたのよ?」

いくらなんでも浮気って。
すると歯切れが悪そうにだが、決心したかのように
私の目を見てきた。

「だって仕方がないじゃないか。
君より、美優ちゃんの方が魅力的で可愛いんだから。
君は、最近仕事ばかり出会ってもくれないし
むしろ仕事を優先して肌は、ボロボロ。
メイクもスッピンみたいにしてなくて透明感0だし
服もヨレヨレだし、まるでおばさんだよ!?
それに比べて美優ちゃんは、いつもお洒落で
メイクも肌も完璧。男ならそっちがいいに決まっているだろ」

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