警察から連絡が来たのはそれから2日後のことだった。
その間に1度病院にも行ってみたがやはり部屋の中には入れてもらえず、女性が今どういう状態なのかも教えては貰えなかった。

何度も理花のマンションにも行ってみるがやはり帰ってきた形跡はなかった。

『もしもし、○△警察署の渡部と申します。先日は有力な情報をありがとうございました。まずお名前を頂戴できますか?』

「え?俺の名前?芹沢恭吾です。」

『ありがとうございます。念のための本人確認です。芹沢さんのおっしゃる通り事件に遭われた女性は長谷川理花さんで間違いありませんでした。』

やっぱりと思うと同時に絶望感でいっぱいになった。

「あ、あのっ、理花は…理花の意識は…?」

『昨日意識は戻りましたが、まだ朦朧としている状態です。自分に起きたことは理解していそうですがきちんとした意志疎通は難しいと思われます。本日ご両親が来られて、明日にはご実家のある九州に転院されるとのことでした。』

「えっ?九州?えっ?両親…」

『ご両親もひどく取り乱されており、お会いになるのは落ち着いてからが宜しいかと思われます。私どもで芹沢さんのお話を聞かせて頂きたいのですが、ご都合の宜しい日を教えていただけませんか?』

恭吾は都合の良い日にちを伝え、警察署へ行く約束をした。
電話を切った後しばらく、恭吾はその場から動かず放心状態だった。