意地悪執事はお嬢様を独占したい
Ⅱ. 意地悪執事が本気を出したよう
「おはようございます千結様」
「…お、おは、おはよ」
今日はおでこにキスされた次の日。
制服に着替えてドアを開けると一条が立っていた。
……っ絶対不自然だったよね。
まだおでこに感触が残ってる。
思い出すだけで心臓がドキドキ言ってる。
「…どうかされました?」
「え!?い、いや……」
あははっと苦笑いして逃げるようにリビングに向かう。
……なんであんなに平然としてられるの!?!?