俺のボディガードは陰陽師。~第四幕・夜に抗う~

尋問と壁ドンで攻防

★★★






『…れ、伶士っ!』

『…っつーか、おまえここで何やってんの!』




こっちだって驚愕だ。

まさか…まさか、なずなが本当にここにいたなんて。

玲於奈やさっきの眼鏡の大学生を見かけては、ひょっとして…と、思い。

まさか、憶測通りだったなんて。



「………」



ヤツは、突然現れた俺の顔を見たまま、しばらく固まっている。

だが、手にしていた皿の上の肉が、ふと視界に入ると、それをつまんでパクッと食べていた。



「うまあぁぁ…」

「…おい!」



肉の味にうっとりしている場合か?

少なくとも、俺はそんな場合じゃない!

自分の憶測が現実のものになってしまい、その先の嫌な予感も、ひょっとしたら現実かもしれない。

そう思うと…ザワザワが止まらないのだ。



「…なずな」



改めて名前を呼ぶと、なずなは俺の方をチラッと見る。

何も一言も発さずに。



そして今一度、問う。



「…なずなは、ここで何してるんだ?」

「な、何って…」

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