年下男子にご注意を!
交錯する想い
「かーぐっらちゃんっ!」


「わぁっ!」


エントランスでローファーから上靴に履き替えて靴箱に入れ

教室に向かおうと向きを変えた瞬間

後ろから両肩をガシッと掴まれ

驚きのあまり大きな声が出た。


「ごめんごめん、びっくりさせちゃって」


振り返ると、そこには申し訳なさそうな顔をした真尋ちゃんが立っている。


「もぉっ、本当びっくりしたんだからね」


プクッと頬を膨らませると

楽しそうに両方の指先でつついてきた。
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