絶対に逃がさない。

そのために婚約披露宴を純連に秘密で開催した。

ワインレッドのドレスを身に纏わせれば、薔薇の花みたいに優美だった。




「私事ですいません。以前からお付き合いさせていただいておりました。柊 純連さんと私、藤堂 新は入籍致しますことをこの場を持ってご報告させていただきます。」




「新…!なんで突然…」

「逃げないんだろ?」

「っ……」

「俺のこと、好きなんだもんな?」


つくづく思うよ。

俺は意地汚い男だ。

今まで散々吐いてきた自分に対する悪態は神経を麻痺させる毒みたいに身体を蝕む。既にある程度の抗体がついたのか、そんなに心揺さぶられない自分に驚いていた。