■王とメイドの切ない恋物語■
第1章 新しい世界へ

はじまり

「リリア、大変よ」

お母さんが、玄関からバタバタ走ってくる。

なんだろう?私は顔をあげ、そっちを見つめた。

「お城から、手紙がきているわ」
「え?私に?」
「そうよ、リリアによ。開けてみて」

ワクワクした表情のお母はさんは、私に1通の手紙を渡した。

なんで??何かの間違いでは?

私は、村の普通の娘。お城から手紙が来るなんて、ありえない。一体どうなっているの?

私は緊張しながら、受け取った手紙の封を切った。

「なんて書いてある?」

お母さんが、手紙を覗き込んだ。


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