森田社長の笑顔につられたように、紫織もうれしそうに笑う。
 元から陽気な人たちに囲まれて、こんなに心から笑ったのはいつ以来だろうと思うくらい笑った。

 二次会のカラオケも楽しかった。
 まるで一番楽しかった頃の賑やかな『花マル商事』の飲み会のようだった。おどける営業マンと経理のおばちゃんとのデュエット。社長おとくいのものまねソング。ゲラゲラとお腹を抱えて笑い、涙を流してまた笑った。

 楽しい時間はどうしてこうも早く過ぎてしまうのだろう。
 悲しいほど時が経つのは早く、十時半でおひらきになり、三次会は、森田社長と室井と紫織の三人になった。