クールな社長の不埒な娶とり宣言~夫婦の契りを交わしたい~
「次の職場で、紫織にいい男が見つかるといいなぁ」

「え? アハハ。そうですねぇ」

「紫織、男がいなくて、寂しくないのか?」

「やだぁ、寂しくなんかありませんよ。ルームシェアをしている友達もいるし」

 次の言葉はわかっている。

「寂しかったら いつでも抱いてやるぞ」
 室井課長の口癖だ。

「またぁ。SSgでそんなこと言っちゃダメですよ。セクハラでレッドカードですからね」

「どこに行ったって俺は俺だ。セクハラしまくるぞ」

「またまたぁ。そんなことばっかり」

 他愛もない話をしながら『株式会社SSg』は着実に近づいていく。

「あ、このお店安いし美味しそう!」
「旨かったぞ、この前入ってみた」
「さすが課長、早っ」

コンビニの場所を確認したりしながら、ふたりはいよいよ目的地についた。
「それにしても便利な場所ですねぇ」
「だろ?」

 ――え?
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