死にたがり屋の少女は暴走族と・・・Ⅰ
「あっ、これが1番似合う!!」


「これにしよ!!」


これ?!


「っ…?!全然私に似合わないじゃん!!」


「似合ってるってば!!私が言ってるんだもん!!大丈夫!!」


と言われて買ってしまった。


「本当に大丈夫?」


「大丈夫、大丈夫!!」


と店から出ると


日陰で待っている3人がいた。


「おっ、どうだった?ピンク?」


と聞いてくるのはやっぱり蒼弥。


「だから黒だって言ってんだろ?」


と蒼弥に言い返すのは璃羽都。


そして


「夏那は何を買ったんだ?」


夏那が大好きな遥輝。


「「で、結局何を買ったんだ?」」


と息を揃えて聞いてくる2人。


「えっと…」


と説明しようとすると


「秘密〜」


なんて夏那が私の隣に来て2人に言った。


「当日までのお楽しみ。ね、未雨?」


当日までのお楽しみ…か。それもいいね!!


「うん!!」


とその日はそのまんまそこで解散して家に帰った。


なんか…今日も…つか…れた…な…


「未雨?み…う…?…う…」


と言う声を聴きながら私は深い眠りに落ちた。
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