愛は惜しみなく与う⑦
転落

突然現れた水瀬

爆発するかと思った

死んだっておもった

普通にもう、心臓バクバクで、飛び出そうで、吐きそう。


でも今は…志木のことが1番心配で。鈴も泉もこの場から出てほしくて。



でもまだどこかで


サトルを助けれたらって思ってる自分が憎い。
頭悪いな、あたしも。

こんだけ傷つけられてるのに。自分と重ねたり感情移入したり。あたしが1番、周りを傷つけてるわ


「サトル…俺も一緒に自首する。だから一緒に…」

「うるさい!!うるさいよ。なんで邪魔するんだよ。あの男を殺さなきゃ、何も解決しない!」


おもちゃを取り上げられて怒る子供のよう

水瀬は…なんで来てくれたんやろな



「サトル、一緒にここを出よ」


爆弾もほんまに止まったのか怪しいし、実は止まってませんでしたボーン…みたいなことも、無きにしも非ず。
やから慎重にサトルの方へ行った


サトルは水瀬に殴りかかる


とめないと


ここで争うのは無意味すぎる



「お願い、やめて。もうこれ以上…」


二人の間に入った時、サトルの手が顔に当たる
< 150 / 404 >

この作品をシェア

pagetop