公造の帰った後、いつものバーで夕輝と待ち合わせをした。

先に着いた翔は、先週と同じ場所に座る。

そして、後から現れた夕輝。

前回以上に頭を抱えている翔。

「翔?どうした。背中に哀愁漂ってるぞ」

「夕輝…」

「マジでどうした?振られたか?」

「なんで振られる前提だ?」

「あっ違うの?」

「全く進展なし。と言うかプライベートの話をする隙は全くない。こんな女性は初めてだ。しかも、仕事は出来過ぎる。ドイツにいる時以上の仕事を熟してるのに、ほぼ終業時間に終わるんだぞ。俺があっちでしていた残業の毎日は何だったのかと思う…」

「遥ちゃんは?すぐに帰っちゃうの?早い時間ならご飯に誘えばいいじゃん」

「それが、一瞬でいなくなる」

「モテモテのお前をこの状態にする遥ちゃんに興味が湧くな。で、遥ちゃん以外にも何かあるのか?」さすが親友、何でもお見通し。