カーテンの隙間から差し込む朝の陽の光で目を覚ました。
一糸纏わぬ自分の姿に驚愕して、隣でスヤスヤと眠る彼を一瞥した。
私は布団で胸許を隠し、カラダを起こす。
羽目を外し、こともあろうに副社長と一夜を明かした。



彼はまだ目を覚ましてなかった。

彼の寝顔。

整った顔立ちの人の寝顔は美しい。

怜悧に輝く黒い切れ長の瞳を縁取る睫毛はとても長くて上向いている。
高い鼻梁に薄く形の良い女性のように艶のある唇。
唇から紡がれる声も甘く女性を悩殺する。

おまけ長身で日本最高学府を卒業。その後は『ハーバードビジネススクール』で数多くのグローバル企業のCEOを輩出したAMP(アドバンスド・マネジメント・プログラム)を受講。
経営者としてのノウハウを学んだ。
ともかくハイスペックで向上心のある私にとっては憧れの人。

彼が私の視線に気づき、目を覚ます。

「遊佐・・・今何時だ?」
彼の起き抜けの声が少し掠れていた。

「あ・・・えーと・・・六時十五分です…副社長」

「・・・もう少し寝かせてくれ…」

「はい・・・」

彼はそのまま再び…目を瞑って、夢の中に意識を預けてしまった。