愛莉が『ラブフレ』で秘書として働き初めて1週間。他に一緒に入社した仲間はいるが、ほぼ社長室で仕事をしている為、交流なく過ぎてしまった。これも、友哉の作戦だ。

そして、週末は愛莉の弟の誠に会い、引っ越しをする。

土曜の朝、愛莉はいつも通りに起床した。隣にはグッスリ眠っている友哉。何度見ても、端整な顔立ちにドキッとする。長い睫毛に、寝ていると少し幼く見える寝顔。見ているだけで『キュン』とする愛莉。

ここにお世話になって、最初は同居人と割り切るつもりだったが、愛莉の作るご飯を美味しいと食べてくれる姿や、自然に後片付けを手伝ってくれる姿、他にも沢山の友哉の良さが見れて、スッカリ友哉のペースになっている。

しかも、一緒のベッドで寝るというあり得ない状況だったが、友哉は約束を守り愛莉の気持ちを待ってくれている。最初は緊張していたが、今は横に友哉がいないと落ち着かないと思える位だ。

今日はこれから愛莉の実家に行って、弟に会うことになっている。弟には、引っ越しなどの話があるから帰ると伝えた。5歳下の弟は、愛莉にとって大事な家族だ。両親を相次いでなくし辛かったが、弟の存在に助けられて今まで頑張れてきた。