陽菜乃を幼稚園に預けて
慌ててソライルへと向かう。

諒君は、大学の卒業と同時に
バイトを辞めて就職した。
今では、お客様として
ソライルへと足を運んでくれている。

今は、諒君と同じ大学の後輩(葵君)が
バイトを受け継いでいる。
バイト代も良いし
まかないが美味しいし
出会いもあるからと。
人気みたいだ。

ゆかりさんは、
変わらずに勤務してくれている。

ゆかりさんは、5年前に離婚をして
実家に帰ってきたらしい。

ゆかりさんのご主人は
優しい人だが、飲むと人が変わり
殴る蹴るを繰り返し
目が覚めると謝ると言う
典型的なDV者だ。

理伯父さんとゆかりさんは
同じ年で料理学校の同期らしく
伯父さんが助けたらしい。

伯父さんもゆかりさんも
お互いを大切にしているのがわかる。

だが、中々先に進めていない。

それは····私のせいではないかと
思っている。

陽菜乃をお風呂に入れてくれた
理伯父さんが
ゆっくりした時に私は
「伯父さん、今まで本当に
ありがとうございます。
伯父さんがいなかったら
私と陽菜乃は、こうしていられ
なかったと思うの。
でも、もう、伯父さんには自分の幸せを
考えて欲しいの
ゆかりさんは、とっても優しくて
良い人だよ。」
と、言うと
「なっ、何を言ってるんだ。」
「いつまでも放って置くと
誰かにとられちゃうよ。」
と、言うと
えっと、言う顔をする伯父さんに
「私は、近くのアパートを借りるから。
大丈夫だよ。」
と、伝えると
「ゆかりの事は大切に思っている
だけど、俺には芽依も陽菜乃も
大切なんだ。」
「うふふっ、わかってますよ。
伯父さんが陽菜乃を可愛がって
くれているのも
私の事を大切にしてくれているのも
ちゃんと伝わっている。
四年も一緒にいてもらって。
伯父さんから、離れるわけじゃない
ソライルでも働かせて貰いたいし
伯父さんやゆかりさんの
そばにまだまだ、置いて欲しいの
だから、近くに借りるつもり
で、伯父さんは、ゆかりさんと
幸せになって。」
と、言うと
何とかおれてくれた。

お母さんが積み立てを
してくれていた事もきちんと伝えると
「アパートは、俺が探す。」
と、きかないからお言葉に甘えた。

鎌倉は、街並みもお洒落だし
海があって、電車も近くを走っていて
私のとっても好きな街だった。