綺桜の舞う
7.恋煩い
ただいま、学校です。
僕の昼休みは、とてもとても、すごく、どうしたらいいかわからない状況に陥っています。


「……さ、沙彩ちゃん」
「何」
「ど、どどど、どうしてここにいるんですか……」
「叶奏に呼ばれて来たら、陽向がいたね」


プリンを食べながら飄々とそういうのは僕の隣に座る沙彩ちゃん。
ちなみにそのプリンは僕の。


「えっと……」
「ねぇ、このプリンどこの?」
「へ……」
「え?これどこの?」
「ぼ、僕のお家の最寄りのスーパー」
「ふーん……今度連れてって。美味しい」


沙彩ちゃんはぺろりと平らげたプリンの容器をポイッとゴミ箱に捨てる。


ここは空き教室。
いおりんに呼ばれて、たまには中で食べるよーなんて言われたからスキップしながらルンルンできたのに。
……予想外の展開に頭がついていかない。
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