あなたは私の救世主!~俺様ドクターの命じるままに
『ただいまぁ…………あれ?ぉ母さん、仲直りしたのかな…』

みくるが家に帰ると、母の姿はもうなかった。
母はとっても気まぐれな人。

『明日病院で会えるから、いっか………
なんか…寂しいな………』


1日中気分が陽気になって、ドキドキして……
こんな気持ちは初めてだった。
けれど、家に帰ると急に寂しくなったみくるは
1人屋上へ向かった。

フェンスを乗り越えたけれど、いつもより手前で腰を下ろした。
昨日聖人に怒られたばかりだから。


『はぁぁ……今日も生きてたなぁ…』


みくるはいつも、惨めで情けない自分に対して
劣等感を抱いていた。

私、生きてていいのかな………

そんな事を考えてしまう時は屋上に行き
風に当たりながら綺麗な夜景を見ていると、
心が落ち着いた。


『今度はいつ会えるかなぁ……
聖人さんは、私になんて……会いたくないか…』


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