一夜の奇跡は真実の愛を灯す~副社長の甘い誘惑に溺れて~
陶芸の魅力と先生と嫉妬
『湊先生、よろしくお願いします』


『こんばんは。皆さん、今日もよろしくお願いします。自分の思い思いの作品作りに挑戦しましょう』


私が通う陶芸教室。


週に1、2度、時間のある時に予約して参加してる。


この教室の先生は数人いるけど、今日は工藤 湊(くどう みなと)さん。


『湊先生、ちょっと教えて下さい』


『はい、葉子さん。どうしましたか?』


先生達は、全員を下の名前で呼ぶ。


ここの教室の決め事なのかな?


『この角度、どう思います?』


『確か、ご実家で使う大皿でしたね。すごくいいと思いますよ』


『本当ですか?ありがとうございます~』


山科 葉子(やましな ようこ)さん。


黒髪のショートヘアが良く似合う、とても綺麗な人だ。


ここには、もう2年くらい通ってるらしい。


10歳になる翔吾(しょうご)君と言うお子さんがいて、たまに顔を出している。


すごく可愛い素直そうな男の子だ。
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