契約結婚ですが、極上パイロットの溺愛が始まりました
亜紗美は、私立幼稚園で幼稚園教諭として働いている。
高校時代から小さな子どもが大好きで、仕事は子どもに関わる仕事に就きたいと当時から言っていた。
だから、亜紗美が幼稚園の先生になったのには納得の姿。
職場には嫌な先輩もいるらしく愚痴も聞くけれど、何より子どもと過ごせる毎日は元気も幸せももらえると生き生きしている。
「亜紗美、明日から仕事だよね?」
「私? うん、明日から~。佑華は? 仕事?」
「うん、明日からあるよ。夜勤だから気分的にはゆっくりだけどね」
都内にある大学病院の産婦人科で、私は助産師として勤務している。
今勤務している大学病院にはかれこれ五年勤めていて、働きやすく居心地のいい職場だ。
高校卒業後、看護学校に進学し、その三年後に看護師免許を取得。その後、更に助産専門学校に進学し、助産師国家試験を受け、二十三歳になる年に助産師になった。
看護師免許を取得し、その後助産師の免許を取ろうと考える人も多いと言うが、私は看護学校に入る前からすでに助産師になることを目標としていた。
それには理由がある。