幼なじみと恋愛講座をご一緒に。
俺の手に花乃の部屋の鍵があり、突然しゅんとしてしまう。
お義母さんに渡したその可愛らしいキーホルダーが付いた部屋の鍵を見て。
(ちょっと、可哀想だけど運ぶにはちょうどいいな。
こういう時の花乃は頑固だから長期戦かな。)
俺の部屋に着き、靴をやや乱暴に脱がせゆっくりソファーに降ろして話し合いをスタートさせる。
「花乃。今、何考えてる?」
「いっくんはどうして私と付き合ってるのかなって。。。」
誰に何を言われた?
俺たち付き合って何年だと思ってんの?
社会人になって知り合ったパッと出のやつらの話なんか9割以上は無視して欲しい。
「怒るぞ。」
「もう、怒ってるくせに。」
確かに、怒ってるかもな!
花乃が変なやつらの話を鵜呑みして俺から離れようとするから。
「花乃はどうして俺と付き合ってるんだよ?」
「いっくんが答えないなら私だって答えない。」