またいつか君と、笑顔で会える日まで。
青木萌奈side
6月になり衣替えも済み穏やかな日々が続いている。
まるで嵐の前触れのようだった。
前半は小論文の課題に取り組み後半には期末テストが控えている。
合格ラインぎりぎりで入学したこの学校の学力レベルは非常に高く、ついていくのもやっとだ。
この日の放課後、リリカちゃんの席の周りには嶋田さんと浅川さんが教科書をもって集まっていた。
リリカちゃんに勉強を教えてもらうためだ。
「あー、この問題わかんない。リリカ、教えてー!」
「ん~?これはほらっ、教科書のこの右の公式使えば解けるよ」
「あー、確かに。つーかなんでリリカってそんなに頭いいの?この学校でバイトしてるのってリリカぐらいじゃん?いつ勉強してんの?」
「いやいや、頭いいわけではないって。バイトから帰ってきてから家でメチャクチャ勉強してるんだもん。あたしぐらいやれば誰だってそこそこの点数取れますから。ってことで、もっと勉強しなさい!」
「えー、嫌だぁ~。やりたくないもん」
「やりたくなくても、やる!赤点とったら追試大変だぞ~!!ほら、頑張れ。あと1問!!」
リリカちゃんはいつもこんな調子だ。
家でこっそり勉強しておきながら「勉強していない」と言ったりせず抜け駆けはしない。
彼女は胸を張って「必死に勉強した!」と公言し、みんなも頑張る様にと励ましながら勉強に向かうように促す。
偉いなぁ。私も家に帰ってちゃんと勉強しなくちゃ。
私は机の横のバッグを手に取り、帰る準備を始めた。
まるで嵐の前触れのようだった。
前半は小論文の課題に取り組み後半には期末テストが控えている。
合格ラインぎりぎりで入学したこの学校の学力レベルは非常に高く、ついていくのもやっとだ。
この日の放課後、リリカちゃんの席の周りには嶋田さんと浅川さんが教科書をもって集まっていた。
リリカちゃんに勉強を教えてもらうためだ。
「あー、この問題わかんない。リリカ、教えてー!」
「ん~?これはほらっ、教科書のこの右の公式使えば解けるよ」
「あー、確かに。つーかなんでリリカってそんなに頭いいの?この学校でバイトしてるのってリリカぐらいじゃん?いつ勉強してんの?」
「いやいや、頭いいわけではないって。バイトから帰ってきてから家でメチャクチャ勉強してるんだもん。あたしぐらいやれば誰だってそこそこの点数取れますから。ってことで、もっと勉強しなさい!」
「えー、嫌だぁ~。やりたくないもん」
「やりたくなくても、やる!赤点とったら追試大変だぞ~!!ほら、頑張れ。あと1問!!」
リリカちゃんはいつもこんな調子だ。
家でこっそり勉強しておきながら「勉強していない」と言ったりせず抜け駆けはしない。
彼女は胸を張って「必死に勉強した!」と公言し、みんなも頑張る様にと励ましながら勉強に向かうように促す。
偉いなぁ。私も家に帰ってちゃんと勉強しなくちゃ。
私は机の横のバッグを手に取り、帰る準備を始めた。