HONEYBEE(1)~アラフォードクターと一夜から始まる身代わり婚~
シスコン兄VSロリコン夫
私と隼也さんも心も重ね、本物の夫婦になり、甘い蜜月を過ごしていた。

「高木さん」

私はまだ、そう呼ばれるコトに慣れず、返事がワンテンポ遅れがち。

「一ノ瀬さん」
乾看護師長が言い直した。

「あ、はい」

「貴方ね…一体どちらの苗字で呼べばいいの?」

「・・・高木さんでお願いします」

「じゃ呼んだら、直ぐに返事を頂戴。こんな、くだらないコトで私の手を煩わせないで」

「すいません」

忙しい乾看護師長は朝から苛立っていた。
昨日、旦那さんと喧嘩したんだろうな…
私情を職場に持ち込まないで欲しい。


「貴方に会いたいと一階のロビーでお兄さんが待ってるらしいわ。急いで」

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