クールな副社長の秘密~偶然知ったら溺愛されて妻になりました~
 たくさんあったデザートを桃華は最後まで綺麗に食べきった。

「ごちそうさまでした」満面の笑みで手を合わせる。

 最初の警戒した様子はなくなった。

「じゃあ行こうか。明日も仕事だし送るよ」

「どこか駅で下ろしてもらえたら、電車もありますし帰れますよ?」

「イヤ。俺が送りたいんだ。家はどの辺りだ?」

「茨木駅の近くです」

「そうか。じゃあドライブだと思って付き合ってくれ」

「副社長はご実家ではないですよね?」

「ああ。江坂に住んでいる。毎週土曜に実家に帰ってるんだ。会社からも近いしいつでも来てくれ」

「はい。機会があれば」

 樹の下心には気づかず純粋に答える桃華だった……。



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