八月上旬。

夏の暑さと戦いながら宿題に励む日々。


暑さにやられてやる気が失せるのを防ぐため、宿題は日射しがまだ弱い午前中に取り組んでいる。

昼よりも朝のほうが捗るんだよね~。
あっという間に半分以上終わっちゃった。




──出校日。
宿題のプリントを可南子と一緒に解きながら会話を交わす。



「西尾先輩とのデートはどうだった?」

「楽しかったよ。服の話で盛り上がってね……」



デートじゃなくて話し合いなんだけどな……と思いつつも、可南子に西尾先輩と遊んだ日の詳細を話す。

余計な心配をかけたくなかったので、小山先輩と会ったことは伏せておいた。



「──それで、体型カバー出来るコーディネートを考えてくれることになったんだ」

「うわぁ~! 優し~!」



宿題そっちのけで興奮している可南子。

近くにいるクラスメイト達が可南子の声にビックリしている。



「着たい服の希望聞いてくれて、相談にも乗ってくれて……
もうそれさ、実玖に気があるんじゃない⁉」

「ええっ⁉」



目を丸くしたと同時に、プリントに答えを書き込む手が止まった。



「西尾先輩は、皆に優しいだけだから……」

「そうだけど、話聞いてたら、実玖にだけ特別扱いしてる感じがするんだよね~」