堕天使、恋に落ちる

妬みとアクセサリー

｢一徹。あんま仕事になんないよ！｣
と抗議しても、
｢由那が可愛いから、しょうがない！それにすぐに由那不足になる｣
と平然と私のせいだと言われるのだ。

でもそれを、どこかで心地よく感じてる。
私も私だな…！

コンコン――――
ん？
｢はい｣
｢タカです｣
タカさん？たしか…ボーイさんだったよね？

｢ちょっと待ってて下さい！｣
｢由那！行かなくていい！｣
｢え？でも…鍵あいてないよ？｣
｢俺が行く｣
｢え？うん…｣
私を椅子に座らせ、ドアに行く一徹。

｢なんだ？そこで言え！｣
｢鏡子さんがどうしても、一徹に会いたいと……｣
｢あ？｣
鏡子さん？誰？
｢ちょっとタカ、そこどいて？｣
｢いや、鏡子さん！ここは従業員以外立入禁止です！｣
｢は？私がどれだけ、一徹に貢いであげたとおもってるの！！？そこどきなさい！！｣
ドンドンドンドン――――！
｢一徹！！開けなさい！｣

こ、怖いよ………。
｢一徹…｣
｢大丈夫…！由那、ここで待ってて！！すぐ終わらせてくるよ！｣

そう言ってホールへ行ってしまった。