きっと、この物語を読んでくれる人はいない。こんな物語を誰も望まないから。

みんなが求めるのは、つまらなくて曇り空な毎日を照らすような夢のある物語。魔法があって、誰もが幸せな世界があって、その中にドキドキする展開がいくつもある、そんな物語を望むと思う。

僕は、誰かにいつも愛されたいと思っている。やっと他人である多くの人が僕を見てくれた。こんな僕の書いた作品を好きだと言ってくれた。なら、僕は彼らの思いに応えたい。

彼らが僕を必要としてくれるのであれば、僕は彼らの奴隷になることだって躊躇うことはないだろう。

これが僕の望んだ道だ。



太宰修也著「タイトルのない本」より

この作品のキーワード
異世界転生  魔法使い    事件  過去  告白    仲直り