「え?それは…」
「今兄貴が言ったような状況のなかで、柚希はお前の為に書類届けに行ったんじゃねぇのかよ!
お前が毎日遅くまで頑張ってたからって、柚希必死に届けに行ったんだぞ!
お前最低だな…。だから愛されないんじゃねぇの」

確かにそうだ。
あの時の柚希の震え、息切れはかなりの覚悟をもって、届けに来てくれたのだ。
「ごめんなさい…柚希さん」
「いえ…大丈夫ですよ。きっと辛いことがあったんですね…それなのに、私達はこんな呑気にしてるから」
「いえ…」
「わかったら、部屋に戻れよ!気分悪い!」
「大翔!やめて!これ以上責めないで!ちゃんと謝ってくれたでしょ?私達も部屋に戻ろ?」
「わかったよ…
お前、次はないからな。次傷つけたら、ここから出ていってもらう」
そう言って、部屋に戻る大翔と柚希だった。
「俺も戻る」
中也も部屋に戻り、ポツンと一人取り残された早苗だった。

結局、ネックレスを返せないまま次の日仕事に出た、早苗。
なんとなく部屋に置いたままにできなくて、持ち出した。
昼休みに柚希のネックレスをつけ、大翔のネックレスを眺めていると……
「あ、三川さん!それ素敵」
「え?」
「ネックレス。確か去年の限定のネックレスですよね?綺麗ー。彼氏さんからのプレゼントですか?いいなぁ」
「そうかな////」
急に注目をあび、少しいい気分になってしまい、優越感に浸っていた。

そう━━━━
この日から、早苗はこそっと柚希や響子のアクセサリーを勝手に使うようになったのだ。