響子は大翔と中也を連れ、ある場所に来ている。
柚希は広子と留守番だ。
広子はなにかを察し、
「柚希ちゃんは私にまかせて?」
と言ってくれたからだ。

あるカップルが、出てくる。
女は例の柚希のドレスを着ている。
その姿を響子等三人は、なんとも言えない表情で見ている。

響子はまっすぐその女の前に行く。
「え…?響子…さん?」
「早苗さん、ちょっといい?」
「え?でも…」
「お前なんだよ?」
隣にいた男が響子に凄む。

「は?初対面の人にどうして“お前”呼ばわりされなきゃいけないの?それに私は早苗さんに用があるの」
そしてもう一度早苗に、向き直り、
「早苗さん、今の内に言うこと聞いてくれる?それとも今ここで、話す?これでも気をつかってるの。早くしないと、もう正常を保てない」
「わかりました」

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
そして、以前夏姫を連れてきたあの建物に、早苗を連れ四人で向かう。

「あれ?翔さん、中也さん、姉さん!お疲れ様です!どうしたんすか?こんな夜中に…」

「あの…ここは?」
「大の元仲間のたまり場」
「え?元仲間?」
「大と中は元暴走族、私も元レディースなの」
「え?」
「ここなら、ゆっくり話せるから…。
そこ座って?」
そして早苗がソファーに座り、その向かいに響子が座る。
大翔と中也は少し離れたとこで、仲間と座って見ている。

早苗はこれまで感じたことのない、恐怖で震えていた。