丸重城の人々~前編~
「柚希。これ、どこ入れんの?」
「あ、それは棚の上だよ!ここの…上に…。
くー、届かない…中也くん扉開けて?」
「プッ…!柚希小せーな!!」
「酷っ!と、とにかくこの扉を開けて、入れて?」
「抱えてやろうか?」
「へ?
キャッ━━!!!
……ちょっと!下ろして!」
「ほら扉開けて?」
中也が柚希を腰を持って、軽々と抱き上げた。

「下ろして!重いし、恥ずかしい!」
「いいから、早く開けて?」
しかたなく、扉を開けた柚希。
そこで、やっと下ろされた。
「もう////恥ずかしいよ……でもよく抱えられたね…?」
「柚希抱える位、たいしたことねぇよ!小せーし」
「あ、また小さいって言った!私が小さいじゃなくて、中也くんが大きいんだもん!」
「プッ!ムキになるとこも可愛いね…ほんとに年上かよ!」
「そんなこと言うなら、今日は中也くんの嫌いな人参づくしにしてやる!」
「えーーー!それは勘弁!マジ謝るから!許して?」
「フフ…なんてね(笑)嘘だよ!」
この二人と仲がいい。

「仲いいですね…!恋人同士みたい」
「え?」
「柚希さんは愛されてますね!いいなぁ~」
「え…利奈さん?」
「こんなの見たら、オーナー悲しみますよ?」
「あ、そうですよね…ごめんなさい…」
「オーナーがかわいそうです」
「……はい」

「お前、なんなんだよ!?」
「え?私は思ったままを言ったんですが……」
「嫉妬かよ…」
「え?」
「ほんと、女って醜いな……」
そう言うと、部屋を出ていった中也だった。


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