むすんで、ひらいて、恋をして
「本当だよっ、本当にそう思ってるよ! 私、莉生のお料理の腕だけは本気で尊敬してるんだから」



「それは、どうも」



「ホントは嬉しいくせに素直じゃないのー」



「もっと女の子らしい、可愛い子に褒められるんならテンション上がるけど。干上がったアザラシに褒められても、テンション下がりっぱなしなんだよ」



「あら? 日々、全力でお嬢様を演じている私をバカにするおつもりで?」



ばさっと髪をほどいて、長い髪をさらり。



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