誰かが呼んでくれたのか、
すぐに救急車が来た。


そして、成瀬の近くで座り込み放心している私に、
その救急隊員の一人が、知り合いかどうか問いかけて来た。


私は混乱しながら、その問いかけに何度も頷き。



「成瀬さんを助けて…お願い…。

お願いします…」


そう泣きながらその救急隊員の人の服を、掴んだ。



動かない成瀬だけど、微かに息をしていたのは、遠目でも分かった。


まだ、成瀬は生きている。


私はその来た救急車に、一緒に乗り込んだ。


救急隊員の人が処置をしている横で、
成瀬の顔を見ていた。


車内に、成瀬の心電図の音が響く。




お願い、死なないで……。