また、私はナツキとの二人の世界に戻った。


本当にそこは、私とナツキだけで、
外の世界から隔離されたような生活。



成瀬の事で篤と会った日。


涙が止まると、私は急いでナツキのマンションへと戻った。


戻った時にはもう16時を過ぎていて、
ナツキが先に戻っていたら…と心配したが、
まだナツキは帰っていなくて。


私よりも30分後くらいに、ナツキは部屋に戻って来た。


「おかえり…」


後ろめたい気持ちを隠すように、
リビングに入って来たナツキにそう声を掛けた。



「ただいま」


そう言ったナツキは笑顔で、
その後も、私のその日の行動について何かを訊かれる事もなかった。


何事もないように、また月日はただ過ぎて行く。