LOVEDOUBT ホスト×女子高生
14、5年後
夏が終わり秋を感じる、この10月。


5年経った今でも、この季節はナツキを思い出す。



「未央さん、夕べ寝言言ってた」



そう言う彼は、私の婚約者で、
箸で納豆をかき混ぜている。


ここはその婚約者が住んでいるワンルームマンションで、
今は朝の7時。


彼と二人朝食を摂るこの光景も、もう見慣れた風景。


同棲はしていないけど、半同棲の私達。


この部屋は、あのただっ広いナツキのマンションの部屋とは違い、
二人で居ると窮屈なくらいに狭い。


布団だって一枚しか敷けない。


< 224 / 266 >

この作品をシェア

pagetop