碧天の下で、純白の球、夏に泣く。
俺は自転車を押して、風早さんの横で歩く。
他愛のない話をしながら、
彼女を家まで送り届けた。
「じゃあ、日向くん、また明日。」
「うん。風早さん、おやすみ。」
そうして独りになると、
今来た道を引き返し。
グラウンドに少し居残って自主練をする。
終われば、家に帰り、ご飯を食べて宿題をして。
風呂に入って、家でできる練習をして。
‥風早さんと、メッセージのやりとりをして。
俺は今日もいつも通りの1日を終えた。
【大会決勝戦まであと4ヶ月と19日】