「久信さん……あ、や……」
ワンピースの上から身体のラインをなぞられて、由佳は細い声で抵抗する。

だって、絶対幻滅する。

「こんなにキスだけで感じて、色っぽくなっているのに?」
「でも……私、恥ずかしい」

「どうして?」
「だって、……ナイスバディじゃないから」

「は?!」
大藤は少し身体を離して、まじまじと見てくる。
由佳はそんな風に改めて見られると余計に恥ずかしくて、何となく身体を手で隠した。

「色気、ないですよね?」
少し前までお付き合いしていた人に、由佳はそう言って振られたのだ。

『背も高すぎだし、胸もない。色気を感じないから無理』

由佳のいちばんそばにいて、尊敬する上司でもあり、同僚でもある元宮奏が、やや小柄でくりっとした瞳が可愛くて、女子でも羨ましくなるほどのナイスバディなのでなおさらなのだ。

奏先輩みたいな人のが、きっと可愛い。

「……っは、何をバカなことを……」
由佳は大藤に身体を隠していた手を握られて、頭の上にまとめられる。