「彩葉、わしの仲良しから
自分の孫二人のどちらかと
見合いをしてもらえないか?と
言われたのだが、どうかのう?」
と、おじいちゃまから。
「えっ、おじいちゃま。
見合いなんて?無理ですよ。」
と、言うが
「そう、いわんと頼む。」
「私、本当に今、恋愛とか
している暇ないから。」
と、言って、しまったと
思っていると····
「そんなに大変なら
大学病院なんぞ、辞めて
自分家の病院に勤めれば良い。」
あ~、やってしまった·····
「だめだめだめ、大学との約束だから。」
「フン!!」
「あ~あ、もう、わかった。
だけど、おじいちゃま、会うだけよ。
無理強いしたら、佐久間の病院には
絶対に勤務しないから。」
「ほんとか?良かった。」
と、喜ぶ祖父をみると
本当に私はおじいちゃまに弱い。

おじいちゃまは、おばあちゃまが
亡くなった時に
なにもかも、嫌になり
全ての事を放棄してしまい
ただ····息をしてるだけ
と、なってしまった。

そんな、おじいちゃまに
ママと私がずっと寄り添い
共に泣き、共に傷つき
一緒に過ごした。

おじいちゃまは、
少しずつ、本当にやっと元気になった。
それからは、やたらと私と母に甘い。

おばあちゃまを大事に大切に
してきたおじいちゃまが
私も大好きで····
だから、私自身もおじいちゃまに甘い。

今回も押し負け····だ。