顔会わせの日が決まった。

日曜日の10時

佐久間の持ち物である
和食のお店となった。

沢山のお客様を向かえるのではなく
大切なお客様だけをお迎えする
店となっている。

料理長の腕もさることながら
店長を始めスタッフの方の
接客には目を見張る。
おじいちゃま自慢の店だ。

だが···私は·····

緊急の患者さんの対応で
時間に遅れてしまった。

髪は、ポニーテールのまま
スラックスにアンサンブル
肩にカーディガンをはおり
低めのパンプスで走る。

お店の店長に案内されて
襖を開けてもらい
頭を下げ
「遅れまして、申し訳ありません。」
と、頭をあげると
おじいちゃまから
「彩葉、入りなさい。」
と、言われて
「はい。」
と、答えて中に入り
おじいちゃまの横に座ると

おじいちゃまが
「すまないな、忠臣。
孫の彩葉だ。」
「いや、仕方ない。
彩葉さん、風間忠臣と言います。
勇三とは、仲良しでのう。
あっ、孫の薫じゃ。」
「佐久間 彩葉と申します。
本日は、遅くなりまして
申し訳ありません。」
と、風間さんと薫さんと
言う人に挨拶をする。

薫と言う人は、
ずっとブスっとした顔をしていたが·····
風間さんにたくされて
「風間 薫です。」
と、仕方なしの様·····

料理が並べられて
私は、舌鼓をうちながら
次々に食べる······と
おじいちゃまに
「これ、彩葉。」
と、言われて
「ごめんなさい。
朝から、食べる暇なくて
それに、私は史人
(ふみと・料理長)さんの
料理が好きだから。」
と、言うと
おじいちゃまは、飽きれながら
「すまんのう。」と、
風間さんに言い
風間さんは、ニコニコと
笑ってくれた。

そこに、私の携帯がなり
おじいちゃまと風間さんに
詫びてから、携帯にでると
朝から落ち着かなかった
亮君の咳がとまらないと。

「ごめんね。
わかった、直ぐに戻るから」
と、言い電話を切り
「おじいちゃま、風間さん
申し訳ありません。」
と、二人に伝えて
彼?は、相手にしてないから
よいか····と
顔を見ずにその場を後にした。

すると·····

「おい!」
と、後ろから
振り返ると彼?で
「失礼じゃないのか?
遅れてきた上に、
座を離れるとか
うちのじいさんをバカに
してるのか。
風間の総帥だぞ。」
「あの?もう良いですか?
わざわざ、そんな下らない話を
するために追ってきたのですか?
それでは。」
と、バカじゃないのか
と、思いながら急ぐと
「下らないとは、なんだ!!」
と、手首を掴むから
「っ·····離して下さい。」
「謝るまで離さない。」
「下らないから下らないと
言ったまでです。
風間がなに?佐久間がなんなの?
私には関係ない。
重病の子供が待っているの
人の命に代えられるものなんか
何もない!!
離しなさい。」
と、言うと
「重病?」
とか、呟く彼の手が緩んだから
手を叩き落とし
タクシーに乗り込み
「北里大学病院へ。
できるだけ、急いで。」
と、伝えた。

彼は、その場に佇んでいたが
放置した。

やはり、無理だ。
権力や体裁を言う男なんて
風間が、なに?。佐久間が、なんなの?

病院につくと
師長から白衣をもらい
カーディガンを渡して
亮君の病室へ
苦しそうな亮君に
声をかけると
微かに微笑んだ。
薬の指示をして点滴をする。

しばらく様子を見る

呼吸が楽になってきて
ほっとする。
「ごめんね。離れなければ良かった。」
と、言っていると
「折角のお見合いを。残念です。」
と、師長が言うから
「遊ばないで下さいね。」
と、伝えると師長は笑いながら
「彩葉先生、後は大丈夫ですよ。」
と、言ってくれたから
「気になる子達は、いない?」
と、訊ねると
「そうですね、大丈夫かと。」
と、答えてくれたので
「それでは、帰宅しますね。」
と、言っていると
とも子から連絡が入り
一緒に食事する事に。

どうせ、今日の事を訊かれるんだ。