伯父とは翌々日の夜に、透哉さんが予約してくれた都内の高級レストランで落ち合うことになった。

伯父は昼頃に無事帰国したようで、会社に顔を出したあと自宅に戻り、それからこちらに向かうという。

私と透哉さんは先にレストランに着き、伯父が来るのを心待ちにしていた。

「透哉くん、はじめまして。琴子の伯父の泊瀬川です」

予定時間より少し早くやってきた伯父は、人柄そのままの柔和な笑みを浮かべた。

伯父は母の二歳年上で五十歳になったばかりだが、グレイヘアで昔からとても落ち着いているせいか実年齢よりも上に見える。

「はじめまして、真崎です。伯父上にお会いできるのを楽しみにしておりました」

透哉さんは立ち上がり挨拶を返した。

「私もだよ。手間を取らせてすまなかったね、私がレストランを確保しようと思っていたんだが」

詫びる伯父に、透哉さんはさりげなく上座を勧める。

「いえ、お疲れのところお時間を作っていただきありがとうございます」

全員が着席すると、ソムリエが入室してきた。