いろんな偶然が重なって偽装工作と称した初デートをして。

 これまた偽装工作の必須アイテムではあるけれど、窪塚からおしゃれで綺麗なイヤーカフまでプレゼントしてもらったし。

 事故に遭遇するというアクシデントに見舞われたりもしたけど、初デートを楽しんだあとには、窪塚の部屋で朝までずっと一緒に過ごすという、なんとも夢のようなひとときを過ごすこともできた。

 つい最近まで処女だった私にとって、朝まで誰かの腕の中で過ごすなんてことも、朝帰りも、これまでの人生においてただの一度としてなかった、生まれて初めての経験だ。

 しかもそれが好きだと自覚したばかりの窪塚とだなんて、こんなに嬉しいことはない。

だからといって、自分の立場を忘れている訳じゃない。

 自分が窪塚にとってただのセフレでしかないってことは重々承知している。

 窪塚とこういう不埒な関係を持つようになったのも、たまたま身体の相性が頗るよかっただけだってことも。