そんなの決まってるじゃないですか。私が柚瑠木(ゆるぎ)さんのために出来る事が何か一つでもあるのならば……

「もちろんです。私が柚瑠木さんをずっと笑顔にしてみせますから、だから……柚瑠木さんもずっと私の傍にいてくださいね?」

 少し望みすぎたかなと思いましたが、私達はもう本当の夫婦のはず。だから素直に私が思っている事を彼に伝えてみたんです、ちょっと恥ずかしくて最後の方は小さな声になってしまったのですけど。

「当たり前でしょう? 僕は月菜(つきな)さんから離れるつもりも、離すつもりもありません……これからどんなことがあっても、絶対に」

「そう、ですか……」

 真剣な柚瑠木さんの言葉と声に嬉しさと恥ずかしさで、胸が温かい何かでいっぱいになりそうなんです。柚瑠木さんの顔を見れず俯いたままでいると、彼はゆっくりと私と腕を組んだまま歩き出しました。

 柚瑠木さんはそのまま私の為に時間をかけて園内を見て回ってくれ、私の知らない色んなことを教えてくれました。花の名前だけでなく、花言葉などまで詳しいのは流石だと思います。
 動物エリアでは夢中になって写真を撮ってる私を、彼が優しい笑顔で見守ってくれて。二人でふれあいコーナーで小動物を抱っこしたのですが、意外にも柚瑠木さんが固まってしまったり。

 ……その後二人でお土産を選んで、動植物園を後にしました。