「それでは、二次会に行くメンバーは、駅前の何時ものカラオケに予約を入れてあるからねー!」

砂本さんが飲み屋からばらばらと出てきた部内のメンバーに言って回っている。おおよそまとまっている集団だけど、それぞれ話が盛り上がっていて、砂本さんの話を聞いていない人もいる。

「さあ、此処は公道だからね。あんまり留まってると、往来の邪魔になるよー」

移動を促す幹事の砂本さんに会釈をして千秋はその場を離れる。会社のメンバーの影が小さくなったところで漸く息が出来た。

駅前は二次会に行く人が通るから、ちょっと離れたところでコーヒーブレイク。千秋は何時もウーロン茶だったから酔わないけど、お酒の匂いでもちょっと酔っ払った気分になるので、こうやってその気持ちを冷ましてから帰るのが何時ものパターンだった。