俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜


うちのクラス、二年七組は肉巻きおにぎり屋さんやるらしいよ。

瞳真くんのクラスは?

……戦国武将カフェ?何それ。



と、冒頭の会話に繋がって今に至るわけだ。




「すんごいインパクトだよ、戦国武将カフェ。よくわからない。何を売るの?」

「和で行くらしいぞ、和。団子とか抹茶とか緑茶売るんじゃね。で、売り子は戦国武将とか姫の格好するらしい。内装も拘って、食べ物云々よりは映えスポット作るんだとさ」

「ばえ…」

ほう。なるほど。インスタ映え。そっちを狙ってんのか。

教室内を戦国時代に飾り付けちゃって、戦国武将にコスプレした売り子さんと写真バチバチ撮ってもらうとか、そんな魂胆か。

確かに。今、戦国武将のゲームとか歴女とか流行ってるし、需要あるかも。



「すごいこと思い付くんだね。さすが三年生だ」



あまりの斬新な発想に、もう感心の一言しか出ない。

瞳真くんは窓の外の景色に目をやったまま、「そうか?」と、淡々と話を続ける。



「三年だからっつーか、そーゆーの得意な女子がいんのよ。俺らはただ言いなりになってるだけ」

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