「綺麗…彩羽……
彩羽は綺麗だなぁ……」
「あんま…言わないで……私は…綺麗なんかじゃ……」
彩羽を組み敷いて、貪りながら呟く魁聖。

「綺麗だよ…綺麗で可愛くて、俺は毎日好きになってるんだよ?
好きで、好きで、好きで、好きで、好きで、大好きすぎて、彩羽の全部を俺だけのモノにしたい!」
「んぁ……あ…あぁ……
私は…も……魁、聖の…モノだよ…?」
「ううん、まだだ……まだ、彩羽には…隙間がある……
今だって、俺以外の奴の名前なんて言ったりして……
ダメだよ…!そんなの赦されない!
彩羽はまだ、俺と一緒のとこに落ちてない……」

ギシッギシッとスプリングが軋んで、彩羽は意識が薄れていく。
「あ…あぁ……はぁ…もぅ…だめぇ……」
「早く落ちてよ?
俺と同じとこまで……
抜け出せない……俺だけしかいないとこまで……」

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「んん…」
彩羽が目を覚ますと、まだ外は暗く魁聖が横にいない。
「魁聖…?」
ふと窓際を見ると、下着だけはいた魁聖が窓辺に立って外を見ていた。
魁聖は両耳に計七個のピアスをつけている。
そのピアスが月の光に照らされて光っていた。

そして、魁聖も背中に大きな傷がある。
高校生の時に、不良と大きな喧嘩をしておった傷らしい。
付き合い始めて魁聖に背中の傷のことを話した時、魁聖は言った。
「お揃いだぁ~!
なんか嬉しい~!!でも安心して?いろちゃんの傷は綺麗な傷なんだよ?同じ傷でも、全然意味が違う!
いろちゃんが綺麗すぎるから、嫉妬されちゃったんだよ、きっと………
だからね、いろちゃんは綺麗!
俺のは汚ない傷けどね!」