タタタタ…………
バン━━━━!!!
「彩羽!!」
魁聖は急いで、マンションに帰った。

「魁聖…」
「ごめんね…また傷つけて……
もう、大丈夫だよ?二度とクラブに行かないし、理恵にも会わないからね!」
彩羽を力強く抱き締め、背中をさすった。

「うん…私こそ、ごめんね。
わかってたのに、つい……また嫉妬しちゃった…」
「ううん。悪いのは、俺!
俺はいろちゃんのモノなのに、いろちゃん以外の女に会ってしかもあんな声聞かせて……」

「魁聖」
「ん?」
「今日ずっとくっついてようね!」
「フフ…いいよ!」
「ねぇ…お買い物、してないよね?」
「あ…そうだね……とにかく一刻も早く帰ろうとしたから」
「じゃあ…今から一緒に行かない?
夜のデート!」
「うん!いいよ!」

指を絡めてゆっくり歩く二人。
「今日は涼しいね~」
「だね。いろちゃん、寒くない?結構薄着だよね?」
「ううん。大丈夫だよ!それに寒くなったら、魁聖にギュッてするからいいよ!
………なんて(笑)」
「いいよ!それなら、寒くなってほしいなぁ(笑)」

スーパーに着くと、夜遅いのに多くの人がいた。
「人、多いね!」
「そうだね。いろちゃん、俺から離れないでよ?」
「うん!」
必要な物をカゴに詰めていく。

「あ!魁くん?」
突然、女性に声をかけられた魁聖。
「………」
「魁聖、誰?」
「知らない。いろちゃん、行こ?」
少しその女性を見て、すぐに彩羽に視線を移し手を引いた。
「うん…」

「私だよ!美里!
高校の時の同級生だったじゃん!」
無視して行こうとする魁聖の服を掴む、美里。