暴君王子の恋の瞳に、私は映らない
学校での私
〇 〇 〇
それから
とぼとぼと歩いて家に帰った私。
すぐに裕ちゃんに、電話をかけるつもりだった。
でも……
電話をかける気力すら、湧かなくて。
地雷系のワンピースを、ハンガーにかけ
お母さんが生きていた頃から使っていた
広いダブルベッドに
棒切れのように無気力に転がって
いつの間にか眠って
気づいたら、朝に。
カバンに突っ込んだままになっていたシワシワな制服に、アイロンを掛け。
身支度をして。
重い足をなんとか動かし、学校に向かう。