とても幸せな時間だったし、思い出すと胸が温かくなる。それと同時に少し恥ずかしくもなり、自然と火照り始めた頬を両手で覆った、そのとき。


「おはよう」


 悠正さんの声が寝室に響いた。振り向くと、いつの間にか目を覚ましていた彼が枕に背を預けて座りながらこちらを見ている。


「お、おはようございます」


 悠正さんの引き締まった上半身が目に入り、思わず視線を泳がせてしまう。昨夜も見たはずなのに、こうして明るい場所で改めて見ると少し恥ずかしい。


「ははっ、優月なに動揺してるんだよ。かわいいな」


 そんな私の反応がおもしろかったのか悠正さんが楽しそうに笑う。おもむろに片手を伸ばすと、私の頭にぽすんと乗せて、そのままくしゃりと髪を撫でた。


「優月、もっとこっちに来て」


 悠正さんが私を優しく呼び寄せる。その声に誘われるようにゆっくりと近付くと、待てなかったのか彼の手が私の腕を掴み、ぐいっと勢いよく引き寄せられた。